2010,03,07, Sunday
(2)『21世紀に生きる君たちへ』が訴えるものとは
司馬遼太郎は、この作品を通して、自分が「歴史から学んだ人間の生き方」を通して、「21世紀に生きる君たちへ」伝えようとしたメッセージである。
その第1は、「自然と人間」である。
20世紀は、「人間こそ、いちばんえらい存在だ。」として、「自然への畏れ(畏敬の念)が薄くなった時代といっていい。」と述べ、「人間は、自然という大きな存在によって生かされていることを忘れてはならない。」とし、21世紀には「自然こそ普遍の価値」であり、「自然を尊敬しあう」ことを期待している。
第2に、自分自身の事である。
「自己を確立する事である。」としている。「自分に厳しく、相手に優しい自己を確立する事。素直で賢い自己を確立する事である。」と述べている。
このようにまとめてみると、なんだ、それだけの事か、と思われる。しかし、司馬遼太郎の考察は、それだけに留まらない。そこに、意味があると考える。
司馬遼太郎は言う。
「人間は、助け合って生きている」
「社会とは、支え合う仕組みということである」
「助け合う」=人間にとって大事な道徳
「いたわり」=他人の痛みを感じること
司馬遼太郎は、更に言う。
「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」みな、似たような言葉である。この三つの言葉は、もともと一つの根から出ているのである。
「根」といっても、本能ではない、と。
「一つの根」とは何か? 答えは書かれてはいない。しかし、司馬は、その事を違った形で表現している。
「私は、人という文字を見るとき、しばしば感動する。ななめの画が互いに支え合って、構成されているのである。」と。
私は、それは、
「人間は、他者との関係の中で作られている。」
ということではないかと考える。
「人間は、人間一人での存在は不可能である。人間は、常に人間の中にあって、人間たりうるものである。」
ということではないかと考えられる。ゆえに、人間と人間の関係の在り方こそ、人間が人間であり得る存在価値そのものではないかと主張したのだと考えられる。
司馬遼太郎の主張は、このように見てくると、
『たのもしさ』=①自己の確立
②自分に厳しく、相手にはやさしく
③いたわり
(それは)『本能ではない』=(だから)
『私たちは訓練をして
それを身につけなければならない』
◎「たのもしい君たち」になってほしい。
◎それは、本能や生まれつきではなく、「訓練」して確立するものだ。
ということになる。
(参考 大阪書籍版 小学校国語6年下)
司馬遼太郎は、この作品を通して、自分が「歴史から学んだ人間の生き方」を通して、「21世紀に生きる君たちへ」伝えようとしたメッセージである。
その第1は、「自然と人間」である。
20世紀は、「人間こそ、いちばんえらい存在だ。」として、「自然への畏れ(畏敬の念)が薄くなった時代といっていい。」と述べ、「人間は、自然という大きな存在によって生かされていることを忘れてはならない。」とし、21世紀には「自然こそ普遍の価値」であり、「自然を尊敬しあう」ことを期待している。
第2に、自分自身の事である。
「自己を確立する事である。」としている。「自分に厳しく、相手に優しい自己を確立する事。素直で賢い自己を確立する事である。」と述べている。
このようにまとめてみると、なんだ、それだけの事か、と思われる。しかし、司馬遼太郎の考察は、それだけに留まらない。そこに、意味があると考える。
司馬遼太郎は言う。
「人間は、助け合って生きている」
「社会とは、支え合う仕組みということである」
「助け合う」=人間にとって大事な道徳
「いたわり」=他人の痛みを感じること
司馬遼太郎は、更に言う。
「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」みな、似たような言葉である。この三つの言葉は、もともと一つの根から出ているのである。
「根」といっても、本能ではない、と。
「一つの根」とは何か? 答えは書かれてはいない。しかし、司馬は、その事を違った形で表現している。
「私は、人という文字を見るとき、しばしば感動する。ななめの画が互いに支え合って、構成されているのである。」と。
私は、それは、
「人間は、他者との関係の中で作られている。」
ということではないかと考える。
「人間は、人間一人での存在は不可能である。人間は、常に人間の中にあって、人間たりうるものである。」
ということではないかと考えられる。ゆえに、人間と人間の関係の在り方こそ、人間が人間であり得る存在価値そのものではないかと主張したのだと考えられる。
司馬遼太郎の主張は、このように見てくると、
『たのもしさ』=①自己の確立
②自分に厳しく、相手にはやさしく
③いたわり
(それは)『本能ではない』=(だから)
『私たちは訓練をして
それを身につけなければならない』
◎「たのもしい君たち」になってほしい。
◎それは、本能や生まれつきではなく、「訓練」して確立するものだ。
ということになる。
(参考 大阪書籍版 小学校国語6年下)
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